臨床病理院内セミナー6.22

昨日の夜は臨床病理の院内セミナーでした。今回は貧血に関わる勉強。貧血を起こす疾患の治療中に何が起きているのか、これからどうなるのか、検査データをしっかりと評価できるかで同じ検査結果を眺めていても引き出せる情報量には雲泥の差が出ます。奥が深いです、臨床病理は(≧∀≦)

これは血液中の赤血球の顕微鏡写真です。右上のドーナツのような形のものが正常な赤血球で、その周りの辺縁部が白く抜けている赤血球が玉ネギ中毒でやられている赤血球です(エキセントロサイトっていいます)。このエキセントロサイトがこの後壊れていき(溶血)、貧血を起こします。玉ネギ中毒は電話でもよくお問い合わせいただくのですが、食べてしまってもすぐには症状が出ません。食べてから2〜3日後に症状(元気がない、歯茎が白い、尿が赤いなど)が出始めやすいので、もしも玉ネギを食べてしまったら最低でも4〜5日はしっかりと様子を見てあげて、おかしければすぐに病院に行けるようにしておきましょう(^_^)