先月末、お休みをいただいて臨床獣医学フォーラムに参加してきました。ホテルニューオータニで毎年やっていて、獣医だけではなく看護師やトリマー、一般の方向けの講演も多くある大規模な勉強会です。3日間開催されるので、今年は1日につき2人ずつ交代で参加して来ました。
若手の先生向けの基本的な内容が多いのですが、かといって基本はとても大事。獣医学も日々進歩していますので、気付かないうちに基本事項もアップデートされていることがあります。やはり毎年参加して確認していかなければ、と思いました(^-^)
カメラからスマホやi pad、パソコンにデータを転送できるSDカードです。
受け取る側のipadなどに受信機を接続しておくと、カメラを受信機にかざすだけでデータが転送されます。転送速度は、早いです!
診察中によく写真をとるのですが、今まではSDカードを取り出してパソコンに入れて、データを取り込んで、とやっていたので結構面倒でした。トランスファージェットにしてからはipadでアプリを起動してカメラを近づけるだけなので、とても楽チンです(≧∀≦)
左のがi pad用の受信機でライトニングでの接続になります。i padなどがケースに入っていると接続できなかったりするので、当院では延長ライトニングケーブルを使って対処してます。この簡単さに慣れてしまうと、もう手放せません。
当院では10月から電子カルテを使用して診療を行います。
そのため会計ソフトなども新しいものになりますので、診療明細書や検査結果の説明書などが変わります。料金設定は電子カルテの運用上、若干値上がりしたものや、逆に値下がりしたものもありますが、ほぼ変わりはありません。
パソコンやi padの操作にもたつく場面もあるかもしれませんが、慣れるまではご容赦ください。
なるべくスピーディーに診療をすすめられるようスタッフみんなで練習も繰り返しています。よろしくお願いします!
今、病院にはたくさんのパソコンがあります。顧客管理ソフトを動かしているノートパソコンが3台、これらはネットワークで繋がって常にデータを共有しています。他にも診察室に設置してあるMACは3台で無線でのデータのやり取りができるようになっています。今回ルーターを新しく変えたら、それらの情報のやり取りができなくなってしまったのです。パソコンの知識もなくどうしたものかといろいろと調べたところ、IPアドレスの変更が必要、ということが分かりました。
IPアドレスって何となく聞いたことはありしたが、自分でどうこうするものとは思ってなかったので、一から勉強です。とりあえず、今回はルーターのIPアドレスの初期値が異なっていたため、ネットワーク内のパソコンのIPアドレスも一部変わってしまい、うまくいかなかったようです。なので、新しいルーターのIPアドレスを元のものと同じに設定してみたら、全部うまくいきました。よく分からない話ですみません、同じようなケースで苦労している方がいたらIPアドレスの変更も調べてみてください。詳しくはパソコンに強い方達が書いている記事を参考に!
突然現れた青いエビ、元気に育っています(^_^)
最近では電子化がいろいろな所で進んでいて、セミナーも自宅で聴講できるウェブセミナーが多いですし、獣医学の情報雑誌も電子書籍が増えています。学会の抄録も電子化されていたり。そんな訳で、当院では今電子カルテの導入を準備しています。数ヶ月前からデモをして試行錯誤し、現状の紙カルテでやっていることは一通り電子カルテでも管理できると判断できたので導入を決めました(^_^)
電子カルテではその内容はすべてクラウド管理され、病院で何かあっても情報が消えてしまうことはありません。家でも、外出先でもネットにつながればカルテが確認できます。メリットとデメリット、両方あると思いますが、増え続ける紙カルテの管理にも限界を感じているので思い切っての電子化です!
カルテはi padを使用するのですが、何人ものスタッフが同時にネットに接続するので院内のwi-fi環境をグレードアップしました。
NECのaterm2600です。なるべく強そうなのを選びました(^_^)
ただ、このルーターの設定にかなり手こずりまして、2日間程泊まり込みでの作業となりました。今までルーターの設定で困ったことはなかったのですが、、
昔に比べて病院内のネットワークが増えていたからか、正常に稼働させるのが大変でした。もちろん今はちゃんと設定できて電子化に向けて準備OKとなっています。
この辺の手こずり話はまた後日。興味ある方は少ないと思いますが(^_^)
ご来院の際はなるべく診療カレンダーをご確認ください。
先日、いつもの臨床病理セミナーをやりました。前回からの続きの脾臓と、膵炎を少し。脾臓はおもに超音波検査によるシコリのチェック、大きさの評価から始まります。脾臓のシコリは大きければ切除をおすすめしています。では、小さめのものは放置して良いのか、積極的に切除した方がいいのか、その辺りに関してはまだ決定的な情報は不足していると思います。ただ、どちらかというと以前よりも切除する方向に進んでいくのかなぁ、と思いました。
上のように脾臓の形を変えて飛び出しているようなシコリの場合には後々破裂して腹腔内出血を起こす危険があるので、切除した方が良いのではと思います。
現状では、他の病気や年齢、手術リスク、経過などいろいろな要因を含めて総合的に決めていく必要があります(^_^)
今月の7、8日の土日はお休みをいただいて獣医がん学会に参加してきました。今回のテーマは鼻腔内腫瘍。鼻の中にできてしまう腫瘍です。
鼻血や治らない慢性の鼻炎症状から腫瘍の可能性を考えますが、鼻の中なのでなかなか診断も難しいタイプの腫瘍です。基本的には症状から腫瘍の可能性がある場合には大学病院などでCTやMRI検査のうえ組織生検という流れで診断していきます。
治療はというとこれも難しく、今回の学会でも議論されていましたが、第一選択の治療は放射線治療となっています。これも特殊な施設でないとできない治療ですので、鼻腔内腫瘍は診断も治療も大変な病気です。
発生頻度としては少ない方の腫瘍ですが、鼻炎症状が治らない場合、特に鼻血が出るような時には注意が必要です(^_^)