ご来院の際はなるべく診療カレンダーをご確認ください。
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1月の診療カレンダー更新しました
明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします!
11月(月)は成人の日のため午前診療となります。
大晦日
今日は大晦日、今年もあっという間の一年間でした。
いろいろな人達に支えられて今年も無事に終える事ができました(^_^)
新年は4日から通常通り診察がスタートします、皆さんこれからもよろしくお願いします!
臨床病理院内セミナー12.17
こないだの木曜日はいつもの院内セミナーでした。今回も難しい症例の相談をさせてもらい、その後にセミナーに突入。血液検査データの読み方の基礎的な話から健康診断をテーマにした話、血小板について序盤だけ教えていただきました。
健康診断というと病気の早期発見のために、、と思いますよね。もちろんそれも大事なんですけど他にも重要な目的があります。それは「健康な時のデータを記録しておく」ことです。若くて健康な時の血液検査データ、レントゲン写真、エコー画像などを記録しておくと、病気になったときにそれと比較する事ができるのでより詳細に評価することができます。毎年検査をしていれば検査結果の推移も分りいざという時に役立ちます。健康診断はいつしたらいいですか?とよく聞かれますが、そういうデータ記録を目的とするならば健康な時に定期的にというのが理想的です(^_^)
上の写真は心臓の超音波画像ですが、こういったデータ管理も昔に比べるとすごく楽になりました。血液検査もレントゲンも超音波も全部パソコンでデジタル管理です。10数年前、勤務医をやっていた頃はレントゲン写真を探して引っぱり出してくるのも一苦労でした、、(>_<) 今ではクリック一つで様々なデータを見れますので本当に助かります\(^o^)/ ・・ペットドックのページも参考に!
年内のトリミング、ペットホテル受付終了
年内のトリミング、ペットホテルは埋まってしまい、予約の受付を終了いたしました。
新年は4日(月)から通常通り始まりますのでよろしくお願いいたします。
歯周病は多いです
高齢のワンちゃんの歯周病はものすごく多いです。特にミニチュア・ダックスやトイ・プードルなど小型犬。歯周病とはいっても口の中の症状だけにとどまらず、最終的に歯の根っこが膿んでしまうと慢性鼻炎の原因になったり眼の下辺りが膿んで穴が開いてしまったりと、なかなか大変なんです。全身への影響としても特に心臓病や腎臓病との関連はずっと指摘されていますし、歯周病自体が発熱や体調不良を引き起こすこともあります。最近、特に歯周病について勉強したり考える機会が多かったので、飼い主さんにも情報を発信せねばと思いホームページに載せる原稿を作成中です(^_^)
麻酔下でのスケーリング(歯石除去)の前(左)、後(右)の写真です。麻酔をかけて処置するとここまでキレイになります。さらに無麻酔ではできない歯周ポケットの検査や清浄、治療までできるので歯周病の予防・治療にとても効果があります。歯が気になる方はいつでもご相談ください!
外耳炎の新しい治療薬
ワンちゃんではとても多い外耳炎、特にアトピーなどのアレルギーを持っている子や垂れ耳で耳道内が蒸れやすい子は慢性化していることが多いです。外耳炎になると耳を掻いたり、耳を振ったり、ひどい時には痛みを伴うこともあります。
慢性化した外耳炎。皮膚が腫れて分厚くなることで耳道内が狭くなりさらに蒸れやすく、耳垢がたまりやすく、そして細菌やカビが増殖しやすくなります。こうなると悪循環でどんどん重症化してしまいます。基本的な治療としては毎日1回点耳薬を耳に入れてもらうのですが、嫌がってどうしても薬を入れさせてくれないというワンちゃんも多いのが悩ましいところでした。そんな声が多かったからか、新しく出たオスルニアという点耳薬は病院で耳洗浄後に薬を注入すると1週間効果が持続します。さらに1週間後に追加注入するとそこから3週間効果が持続します。つまり1週間間隔で2回通院してもらえれば家での点耳は必要なく合計1ヵ月間効果が持続するという薬なのです。効果の方は、、今の所いい感触です!家での点耳が不安だという方はご相談ください(^_^)
PRAという病気
ミニチュア・ダックスやトイ・プードルにはPRA(進行性網膜萎縮)という眼の病気がよく見られます。発症すると徐々に網膜が萎縮・変性し最終的には失明してしまいます。PRAは遺伝性疾患で萎縮した網膜を元に戻すような治療はありませんが、早期に診断された場合にはなるべく進行を抑えるためにサプリメントをお勧めしています。早期発見のポイントは夜盲です。発症初期には昼は普通に見えていて、暗い時だけ見えにくくなります。夜の散歩はあまり歩かない、動きがおかしくなるなどは重要な症状なので注意しましょう。
また、PRAは二次的に白内障を発症することが多く、白内障はさらにブドウ膜炎や眼圧上昇といった眼のトラブルを引き起こすため、失明してしまっているPRAの子にも状況に合わせてサプリメントや点眼治療を行っています。
左がPRA、右が正常な眼底写真です。PRAでは視神経乳頭(左下の丸いもの)がボンヤリと蒼白になっており、網膜の血管は萎縮してほぼ確認できません。ここまで進行すると昼の明るい時でも全然見えません。PRAはなるべく早期の夜盲の状態で診断して、先手をうって対応していくのが大事なんだと思います(^_^)