眼底検査というのは特殊なレンズやカメラを使って眼の奥にある網膜などの構造を観察する検査です。もちろん眼の検査なんですけど、猫ちゃんでは意外と腎臓病の時に検査することが多いんです。
理由は、慢性腎臓病→腎性の高血圧→眼底出血や網膜剥離→失明、という病気の流れがあるからなのです。
慢性腎臓病の猫ちゃんの眼底写真です。左の写真の左上の方の赤い部分が眼底出血です。右の写真の赤い腺は網膜の血管なんですけど、少し蛇行が出てきていますので高血圧が疑われます。こういった場合には積極的な高血圧の治療が必要となります。このように腎臓病の猫ちゃんでは普段は見えない眼の奥に異常をきたしている場合があるので、眼底検査が重要なのです(^_^)