先日は関節疾患についてのセミナーに参加してきました。小型犬も大型犬も関節の病気は多いです。なかには手術が必要な場合もありますが、投薬や生活管理による保存療法でうまくいく場合も多いです。様々な関節疾患がありますが、多くは歳とともに関節軟骨が摩耗し骨関節症となります。
写真は股関節の骨関節症です。小さい頃から関節に緩みがあったため軟骨が減り、骨に棘がでてきています。骨関節症の多くはじわじわと進行するので症状も気づきにくいです。散歩量が減ったり、段差を上がらなくなったり、起き上がって歩き始めにはこわばりがあるけど徐々に普通に歩けるようになるなど、歳をとったからかな・・というような症状です。そのままにしておくと進行して生活に支障がでてくることもありますので、おかしいなと思う事があればすぐに相談してください。治療は体重制限や運動指導、関節症用療法食、サプリメント、関節軟骨修復剤の注射、消炎鎮痛剤などが主体となります。