今日はついに大晦日、年末は少々バタバタしましたが無事に新年を迎えられそうです。
今年で開院して11年、いつも来てくださっている皆さんや動物達、また一緒に頑張ってくれている当院のスタッフ達、たくさんの方達のおかげでやってこれました。いつもありがとうございます(^_^)
新年も頑張るぞ〜!
ナンちゃんを舐めまくるのが大好きなもん太 U・x・U
それに耐えられる珍しい猫、ナンちゃん (=^ェ^=)
こないだの土曜日はお休みをいただいて新橋までセミナーに行って来ました。
胸部画像診断について朝から夕方までみっちりと勉強してきました。
今回のセミナーでは肺エコーについて新しい発見が多く、レントゲンでは迷うような癌の肺転移の検査法や気胸治療で胸壁を穿刺する時の活用法などレベルアップできたと思います。
即役立つような実践的な内容で、いつもながら講師の先生に感謝です(^_^)
セミナー会場では大学からの友人とたまたま会い、少しですが話をすることができました。かなり久々だったので楽しかったです!
獣医業界は狭い世界なので、セミナーや学会に行くとけっこう友人と会えます。これも楽しみの一つです。席に着いたらまずはキョロキョロしてしまうのは自分だけではないはず(^_^)
昨日の夜は2ヶ月に1回の臨床病理セミナー。主に病気の診断や病態の理解について教えてもらっています。今回は消化管の腫瘍や膵炎について。
消化管腫瘍で一番多く診断するのは、猫ちゃんのリンパ腫かと思います。リンパ腫は主に胃や小腸に発生し嘔吐、食欲不振、元気消失などの症状を引き起こします。診断は基本的にはエコー検査後に細胞診検査か内視鏡検査を実施することで行います。
この顕微鏡写真は小腸リンパ腫の細胞診検査です。リンパ腫にはいろいろなタイプがあるのですが、エコー検査でシコリを確認できるようなタイプのリンパ腫に関しては、ほとんどの場合で細胞診検査で診断が可能です。逆にシコリを確認できないタイプのリンパ腫(全く異常に見えないこともあります。。)では内視鏡検査が必要になります。細胞診の場合には無麻酔で検査できますが、内視鏡検査は全身麻酔で行います。このようにリンパ腫のタイプによって診断手順がかなり変わってしまいます。この検査手順の選択はエコー検査で判断しています。
リンパ腫は高齢の猫ちゃんに多く発生する腫瘍です。気になる症状がある場合には、まずはエコー検査がオススメです(^_^)