クルーズ動物病院 ANIMAL HOSPITAL

クルーズ動物病院院長のブログです。お知らせや日常などを綴っていきます
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皮膚移植

人の医療で外傷や熱傷の湿潤治療が話題になっていますね。新聞記事にも載ったようです(^з^)-☆!! とてもいい事だと思います。すごくいい治療概念ですが医療のしがらみなどでなかなか普及しないようです。逆に獣医の領域ではかなり普及が進んでいると思います(しがらみがないので)。自分はなかなか治らない外傷の治療をしている時にインターネットでいろいろ調べてみて湿潤療法を確立された先生のサイトに行き着きました。傷の治療だけではなく様々な事を勉強できるサイトです、眼からウロコの連続でした。

皆さんも外傷、熱傷の治療には絶対に消毒やガーゼ、皮膚移植を選択されないようお勧めします。特にひどいヤケドの時の皮膚移植は必ず湿潤療法を選択肢にいれて十分に検討されるようお勧めします。人では皮膚移植後のトラブルが多いようです。

動物の場合はというと、皮膚移植や皮膚形成をした方がいいケースも多いと思います。何故かというと、動物では長期的な傷の管理が難しい場合が多い(自分でいじってひどくしてしまう、ずっと包帯巻いてエリザベスカラーをしているのを動物が許容できない)、皮膚移植をしても毛が生えると美容的に人よりも気にならない、皮膚がよく伸びるので機能障害が少ないなど人と異なる要素が多くあるからです(∪^ω^)

最後に、外傷に消毒は百害あって一利なしです!

犬の心臓病

今日は犬の心臓病、僧帽弁閉鎖不全症についての院内勉強会でした。時間が無くて途中まででしたけど・・(´・ω・`) 僧帽弁閉鎖不全症は犬の心臓病のほとんどを占めます。特にチワワ、シーズー、マルチーズ、キャバリアなどの犬種に多く見られます。

画像は僧帽弁閉鎖不全症の超音波画像です。ポイントとしては、初期には心雑音(聴診で分かります)以外に症状が見られない事、これが非常に大事です。この状態から年単位で進行して咳が出始め、最終的には心不全に至ります。つまり、咳が出始めて病院に行った時にはある程度進行した状態という事です。逆に、定期的に聴診さえしっかりしてもらっていれば咳などの症状が出る前に病気を発見する事ができ、初期の段階から治療してあげられます。ワクチン接種や爪切りなど、他の目的での受診時でも定期的に聴診はしてもらいましょう(^з^)-☆!!

臨床病理セミナー2/21

昨日は臨床病理院内セミナーでした(^_^) いつも通り症例相談の後は肝臓の血液検査について。検査データの解釈の仕方を勉強。血液検査の数値からどんな情報を得られるか、というのは診断する人によって雲泥の差が出ます。数値が高いか低いかの評価だけなら基準値の表があれば誰でもできますので、大事なのは深い基礎知識、解釈の仕方、イメージの仕方だと思います。いつもながら勉強になります!

写真は胆嚢粘液嚢腫破裂の超音波画像です。最近この病気は増えているようです。明確な発症機序は分からない部分が多い病気ですが、高コレステロールや高中性脂肪などの高脂血症と関連があるように思います。高脂血症はそれだけだと自覚症状がなく放置されやすいのですが、犬では胆嚢粘液嚢腫や膵炎などの重症疾患の引き金になる可能性があります。無症状のまま知らないうちに病気が進行して将来重症になるのをなるべく防ぐために最近は高脂血症の診断・治療を以前より積極的にお勧めしています(´・ω・`) 特にミニチュア・シュナウザーとシェルティ、肥満のワンちゃんは注意が必要です。6歳位になったらペットドックを1回受けてもらうと安心かと思います。

いろいろ食べる千絵

千絵は草とかヒモとかいろいろ食べてしまいます。

普段はすごく元気だし吐いたりするのは珍しいので、千絵が吐くと何か変な物食べたんじゃないか・・とドキドキします。実際に、何回も吐いて最終的にヒモなどの異物を吐き出して治ったりもします。

実際に異物による腸閉塞は結構あります。緊急手術が必要なケースもよくありますので異物を食べてしまうような子の嘔吐や食欲の低下、元気がないなどはあまり様子を見ずに病院に来るようにしてくださいね▽・ェ・▽

水を飲む唯

家の食事場です、水を飲んでますね(゚д゚) 猫は元々あまり水を飲みませんので、年をとって沢山水を飲んでる時は病気のことがありますのでご注意を。

ここの他にもう1カ所食事場があります。猫が4匹いるのでバッティングしないように複数ゴハンと水が置いてあります。ちなみにトイレは2カ所に分けて4個置いてあります(^з^)-☆!! トイレの数は猫の頭数+1個が基本と言われますが、自分の家は頭数分です。大変ですから・・・。

水をよく飲む

問診でよく聞きます、水を飲む量が増えました?もしくは尿の色が薄くなったり量が増えたりしてますか?これは多飲多尿という症状があるか確認するためによく聞きます。ワンちゃんも猫ちゃんも特に高齢の場合はこの多飲多尿という症状がよく出てきます。糖尿病、腎臓病、内分泌疾患など様々な病気で多飲多尿という症状が出ます。中でも腎臓病はすごく多くて、なるべく早期に発見して治療した方が断然長生きさせてあげられますので多飲多尿かな?と思ったら早めにご相談ください(^_^)

無線LANとUSBカメラ

今日は院内の無線LAN環境をグレードアップ!すごく良くなりました。といってもインターネットをするのに不自由な事は以前から全くありませんでした。ではなぜ変えたか・・?USBカメラ対応のルーターに変えたのです(^з^)-☆!! ・・といってもあまりピンと来ませんよね。

新しいルーターはaterm WR9500です。このルーターにUSBカメラを接続すると外部のパソコンからネット上で動画が見れます。つまり、今までは手術後や入院中の動物の様子を見るのに夜中とか病院に来ていたのが、家からパソコンで見れるのです\(^o^)/。もちろん重症の場合には付きっきりで病院に泊まるのですが、それでも今までとは全然違います。iphoneなどあればセミナーや学会出席中にも病院の様子がわかるし、すごく便利だと思います。(スマートフォン持ってないですが。。。)病院にはwindows1台、MAC2台がインターネットと接続してるので設定は面倒でしたがなんとかなりました。いつもMACで難渋しますが、当院では診察にパソコンを多用するので何としてでも今日中に接続を完了させねば!という気合いのもと頑張りました。USBカメラの設定はというと、苦労されている方も多いようですが当院ではそのままスムーズに設定できちゃいました。多分参考にしたサイトが良かったみたいで書いてある通りでササッとできちゃいました。長々書きましたが、便利な世の中になったもんです。同業の方にもお勧めですヾ(=^▽^=)ノ

 

新年会

こないだの雪の日にやっと新年会に行けました\(^o^)/この日は糖質無制限、いろいろ食べましたし、ビールも好きなだけ飲みました。不思議なことに糖質制限始めてから二日酔いにならなくなったので翌日も快適に目覚めました!

当日はものすごく寒く雪ですし病院も忙しくなく、院内ゼミもできました。膵炎について三島先生ゼミ、CBC検査について自分がゼミを行いました。沢山勉強できたと思います。前にも書きましたが、院内ゼミの目的はスタッフ全体の底上げと知識の統一です。特に難しい事を勉強しているよりは基本的な部分の確認をしています。繰り返しやっていく事で自分の復習にもなっていますし、忙しくなってもできる限りは続けていきたいと思ってます(^з^)-☆!!

大雪降るのか?

明日は大雪の予報ですが、降るのでしょうか?嫌だな〜( ̄^ ̄ ;)  朝がひどいみたいですね、スタッフのみんなも無事に病院に来れるのか?普段雪慣れしてないので大雪ってなると生活が狂ってしまいますよね。前回の大雪の後に雪かき用スコップは買ったのですがタイヤチェーンはまだ買ってませんでした・・、買うって決めていたのに。自分も病院まで車で行くのは無理でしょうから、出勤は歩きですね(T-T) ただ、今では少なくなってしまった雪が大好きなワンちゃん達は嬉しいんでしょうね\(^o^)/

犬の皮膚炎

ワンちゃんは皮膚のトラブルが多いです。特にカユミを伴う皮膚炎です。一番多いのは膿皮症という細菌性皮膚炎ですが、その背景に犬アトピー性皮膚炎や食物アレルギーといった基礎疾患が関与しているケースも多く見られます。ある程度若いワンちゃんで、膿皮症を抗生物質で治療してもカユミが治りきらなかったり、すぐに再発を繰り返す場合には注意が必要です。アレルギーは過敏な免疫反応によって起こります。免疫というのは身体にとってとても大事なもので、外界から入ってくる細菌やウイルスから身体を守るシステムですが、アレルギー体質の場合には花粉やハウスダスト、食事中の蛋白など本来無害な物に対しても反応するようになり炎症を誘発してしまいます。

最近よく見かけるのが小型犬の眼の周り、口の周り、耳、足の裏、首から胸の背中の皮膚炎です。1歳位の若いワンちゃんでこれらの位置に皮膚炎がある場合は食物アレルギーの可能性がありますので、アレルギーの検査や治療が必要となります。

アレルギーや免疫の分野は勉強するとすごく難解なところですが、個人的には好きですごく興味がある分野なんです。アレルギーの話になると診察が長くなりますが、お許しを(^з^)-☆!!