臨床病理セミナー2/21

昨日は臨床病理院内セミナーでした(^_^) いつも通り症例相談の後は肝臓の血液検査について。検査データの解釈の仕方を勉強。血液検査の数値からどんな情報を得られるか、というのは診断する人によって雲泥の差が出ます。数値が高いか低いかの評価だけなら基準値の表があれば誰でもできますので、大事なのは深い基礎知識、解釈の仕方、イメージの仕方だと思います。いつもながら勉強になります!

写真は胆嚢粘液嚢腫破裂の超音波画像です。最近この病気は増えているようです。明確な発症機序は分からない部分が多い病気ですが、高コレステロールや高中性脂肪などの高脂血症と関連があるように思います。高脂血症はそれだけだと自覚症状がなく放置されやすいのですが、犬では胆嚢粘液嚢腫や膵炎などの重症疾患の引き金になる可能性があります。無症状のまま知らないうちに病気が進行して将来重症になるのをなるべく防ぐために最近は高脂血症の診断・治療を以前より積極的にお勧めしています(´・ω・`) 特にミニチュア・シュナウザーとシェルティ、肥満のワンちゃんは注意が必要です。6歳位になったらペットドックを1回受けてもらうと安心かと思います。