今月の7、8日の土日はお休みをいただいて獣医がん学会に参加してきました。今回のテーマは鼻腔内腫瘍。鼻の中にできてしまう腫瘍です。
鼻血や治らない慢性の鼻炎症状から腫瘍の可能性を考えますが、鼻の中なのでなかなか診断も難しいタイプの腫瘍です。基本的には症状から腫瘍の可能性がある場合には大学病院などでCTやMRI検査のうえ組織生検という流れで診断していきます。
治療はというとこれも難しく、今回の学会でも議論されていましたが、第一選択の治療は放射線治療となっています。これも特殊な施設でないとできない治療ですので、鼻腔内腫瘍は診断も治療も大変な病気です。
発生頻度としては少ない方の腫瘍ですが、鼻炎症状が治らない場合、特に鼻血が出るような時には注意が必要です(^_^)