こないだの日曜日はお休みをいただいて獣医アトピー・アレルギー・免疫学会に参加してきました。この学会は毎回参加させてもらっているのですが、いつも勉強になります。日々の臨床にすぐに役立つような勉強ではないのですが、自分の知識を広めるのにはすごく重要だと思っていて、アレルギーや免疫について理解を深めるには大事な学会だと感じています。
免疫の世界は深くて難しい・・それだけに自分が完璧に理解していないと人に分かりやすく伝える事はできません。なるべく分かりやすく説明できるよう頑張ります(^_^)
皆さんお正月はゆっくり過ごせましたか?
当院は今日から診療開始です。ちなみに当院は1月4日開院なので、今日から開院9年目に突入です。今年もよりよい仕事ができるよう張り切って頑張りますのでまた1年よろしくお願いいたします(^_^)
最近、咳が出るという主訴が増えています。寒くて乾燥しているからだと思います。軽度の気管支炎症状から重度の肺炎までいろいろな呼吸器疾患が増えています。中でも特に多いと感じているのが気管気管支軟化症による咳です。
小型犬に多く、加齢とともに発症が増える病気です。このレントゲンでは気管も気管支も軟化して重度の虚脱(つぶれて細くなっている)を起こしています。ここまでなるとかなりヒドい咳や呼吸困難の症状が出てしまいます。当然薬による内科治療も必要になってきますが、生活環境の改善も重要です。まずは加湿、そして保温です。また、興奮しないようにする、刺激性のあるもの(タバコや芳香剤など)をさける、冷気が強い時の散歩をさける、加湿器を増やす、湯気たっぷりの浴室に10分位いてもらったりする(気道の加湿)など、治療の助けになります。特に軽度の咳で薬を飲む程ではないという場合など、まずは自宅でできるこういったケアから始めてみるようお勧めします(^_^)