1週間経つと随分成長しますね、だいぶ大きくなりそれっぽくなってきました(^з^)-☆!!
また1週間で見違えるほど育つんでしょうね。楽しみです\(^o^)/
慢性腎臓病(CKD)すごく多い病気です。数年前までは末期になり腎不全の状態で見つかって入院治療や点滴が必要になる事がほとんどでした。しかし、最近ではほとんど症状が無い状態での早期発見が増えています(^з^)-☆!! 慢性腎臓病はその名の通り慢性的にじわじわと進行する病気で、悪くなった腎臓は治療しても正常な状態には戻りません。なので治療の目的は残っている腎機能を保護して進行を遅らせることとなります。そうなると当然、早期に腎臓病を発見して早いうちから腎臓を保護するような治療を始めてあげる事がすごく重要です。
うちの猫、千絵です。最近ずいぶん水を飲むようになったので検診をしたら腎臓病が見つかりました。一時はすごく血液検査結果も悪くて本人も調子が悪くかわいそうな状態でしたが、治療を続けていたところ最近では検査結果も良好で本人もすごく元気になってくれました。腎臓病を自宅で早期に発見するには多飲多尿という症状を見つけるのがすごく重要です。水をよく飲んで、オシッコの量が多いという症状です。多飲多尿だけの症状で、食欲も元気もある状態で腎臓病を発見できればその後の治療によってかなりいい結果がでてきます。逆に、食欲も落ちて元気もなくグッタリしてからの治療だとある程度限界もあります。特に高齢の猫ちゃんでは多飲多尿の症状に注意して早期に腎臓病を見つけてあげましょう!
昨日はいつも参加させていただいている整形外科勉強会に行ってきました。2ヶ月に1回のペースで東京駅でやってます(^_^) 昨日のテーマは膝蓋骨脱臼についてでした。小型犬では膝蓋骨の内方脱臼が非常に多いです。普通に歩いているワンちゃんでも診察すると脱臼している事が多く、飼い主さんも知らなかった・・という事が少なくありません。
膝蓋骨というのは膝のお皿の骨で本来は大腿骨(モモの骨)の上の溝にハマっていますが、溝から内側に外れてしまうと膝蓋骨内方脱臼といいます。上のレントゲン写真では向かって左側の足が内包脱臼を起こしています(縦長の楕円形で白いものが膝蓋骨です)。分かりますか?小型犬では様々な犬種に見られます。お家で気づく症状としては足を挙げてしまう事が多いと思いますが、自然に脱臼が整復される事も多く、すぐに症状が無くなったりもします。時々スキップの様に歩調が乱れる場合もあります。特に習慣的に脱臼を繰り返している場合には全くの無症状の場合も多いので、診察時に膝はチェックしてもらいましょう。ちなみにレントゲン検査は必ずしも必要ではなく、通常の触診で診断可能です(^з^)-☆!!
最近よく診ます、関節症。大型犬の方が症状が強い場合が多いですが小型犬でもけっこう診ます。通常は歩き方がおかしくなったり、足を時々浮かせたりするようになって来院されるケースが多いです(´・ω・`) 写真は肘関節の関節症です。
ただ、他の事で来院されて触診で関節や筋肉量に異常があり関節症が見つかる事も少なくありません。全く症状が無ければいいんですが、よくよくお話を聞くと症状が出ている事も少なくありません。関節症の症状でよくあるのが寝ていて起き上がった時の歩き始めはぎこちないが、すぐに普通に歩けるようになる。長く散歩に行くと歩き方がぎこちなくなる。など、普段は普通に歩けているので見過ごされる事が多いように思います。関節症は気をつけていないと進行していきますので、気になる症状がある場合は注意しましょう。太っているワンちゃんは減量するだけですごく良くなる事もありますよ(^з^)-☆!!
今年もワンちゃん達のフィラリア症予防の時期になりました。10数年前までは広く蔓延しておりワンちゃんの死亡原因の上位だったフィラリア症も、現在では簡単に予防できるようになり激減しています(^_^) しかし、感染すると非常に大変な病気なのでしっかりと予防はしてあげましょう!
この写真は血液の顕微鏡写真ですが、紫色のヒモみたいなのがミクロフィラリアという子虫です。これが蚊によって媒介されて感染します。予防薬はどのタイプのものも感染初期の若い虫を殺す薬で、もし感染してしまっても虫が育たない内に定期的に駆除すれば大丈夫、というコンセプトのものです。投薬してから予防効果を発揮するものではありませんので蚊がいなくなって感染の可能性が無くなってから最後に投薬して終了となります。なのでしっかりと12月まで投薬しましょう!ここが大事なポイントです(^з^)-☆!!
眼底というのは目の奥の網膜などがある所です。眼底はよ〜く見ても裸眼では見えません(´・ω・`) しかし、特に視力に関わる病気の診断には必須の検査で非常に重要です。普段は眼底観察用レンズを使って観察しているのですが、光の軸と眼底と自分の眼を合わせなければならずちょっとでもズレると観察はできません。なので、検査してる本人にしか見えません。異常があっても言葉で説明するだけではただでさえ想像しにくい眼底の病気ですからなかなか分かりにくと思います。なので・・・
こんなものを買ってみました!眼底観察用のパンオプティック検眼鏡とiphone4sが合体です(^з^)-☆!! これだと、iphoneで眼底写真を撮る事ができるので飼い主さんと一緒に見ながら説明ができます。ただ、元々パンオプティックでは視野が狭いので写真もそうなります。観察はやはりレンズの方が断然見えますのでまずはレンズで検査して、異常があればiphoneで写真撮影しようかなと思ってます。しかし・・この写真撮影もなかなか難しいですね・・練習中ですが熟練が必要そうです(^_^)
ちなみに眼底検査は眼の検診や、視力低下の検査、緑内障時の視神経の検査、猫の慢性腎臓病(腎性高血圧により眼底に病気が出る事が多いです)の時などに主に行ってます。
昨日の夜は専門医を招いての院内セミナーでした。臨床病理学です。難しい症例の相談と、肝臓の評価について勉強しました。血液検査データの読み方を徹底的に教えていただきました。肝臓だけで2〜3時間です、ちなみに前回も肝臓ですのでかなり深〜い所まで教えてもらってます(^з^)-☆!! 講師の先生は臨床病理学の第一人者の先生で、本当にすごい人です。まだまだ教わる事が山ほどあり、毎回自分がレベルアップできるのが嬉しくて勉強会が楽しみでしょうがありません。
あと、昨日セミナーで教えていただいたのですが、人用に販売されているα-リポ酸のサプリメントは猫では特に中毒性が強く一粒でも飲んでしまうと致死的な中毒症状が出るそうです。しかも、多くの場合で猫が自分で袋を破いて食べてしまうようなのでα-リポ酸のサプリメントを持っている方は絶対に机の上などに置かないで、猫が触れない場所に保管するようにしてください。犬もある程度の量を食べると重篤な中毒症状が出るようです、本当に気をつけてください!