今回はちょっとマニアックなお話です。
体表のリンパ節は今までは触診で評価するのが普通でしたが、最近では超音波(エコー)検査が用いられる様になってきています。現在使用しているエコー装置のリニアプローブを使うと、正常な大きさのリンパ節も描出することができます。
正常な鼠径リンパ節です。小さいです、わずか2.5mm。昔のエコー装置じゃ絶対見えませんでした。
エコー装置の進歩すさまじいです!
リンパ節のエコー検査は、癌が転移してしまっていないかを調べるのに活躍してくれます(^_^)
春の動物病院は健康診断のシーズン。日々ワンちゃん達の血液検査などをしていますが、今日は朝から自分の人間ドックに行ってきました。ちゃんとしたドックは初めてなので、興味津々で行ってきました。血液検査、レントゲン、CT、MRI、超音波、胃バリウム、心電図、肺活量、眼圧、眼底など、いろんな検査を受けてきました。検査機器もいろいろ見れたし、いつも自分が動物達にしていることを逆に自分がされるという経験、思ったよりも楽しかったです(^_^)
当日わかる範囲ではひとまず健康体のようなので、明日からまたバリバリ頑張ります!
ワンちゃん、猫ちゃんの日帰りペットドックはこちらを参考にしてください。
まりあとナンちゃん、一緒にくつろいでいる所。レアショットです(=^x^=)
6月は祝日なし、通常通りの診療となります。
ご来院の際にはなるべく診療カレンダーをご確認ください。
先日の木曜日は鶯谷で骨折の整復手術の実習に参加してきました。骨折の手術方法にはいろいろとあって、ピンニングやワイヤリング、プレート固定、創外固定などが一般的です。中でもプレート固定は最も適応が広く、動物医療においても一般的に行われています。
今回実習で教わってきのは、プレート手術の中でも最近普及しつつあるロッキングプレート。従来のプレートに比べると固定力が強く、さらに骨の治りも良いのでこれからの骨折治療のスタンダードになっていくのではと思います。
ロッキングプレートは各社出していて、今回はタイタンロックというロッキングプレート。従来のプレートシステムとは骨折固定の原理原則も異なりますので、しっかりと理解を深めるために勉強してきました!
特に小型犬の前肢の骨折は一般的ですが、元々治りづらく癒合不全になりやすい骨折と言われています。そういう骨折にこそロッキングプレートは威力を発揮してくれるだろうと期待しています(^_^)
自作のレントゲン撮影台はついに引退、新らしいものが設置完了となりました。
台の中にレントゲンのセンサーを入れっぱなしにできる撮影台(兼、手術台でもあり手術中のレントゲン撮影もスムーズに行えます)。センサー部分は横にスライド可能でいろいろな撮影ポジションに対応しやすくなっています。
表面が反射しててよく見えませんが、黒の半透明でレントゲン・センサーの位置は確認可能です。ちなみに台の昇降は電動です。これからの活躍に期待です!
昨日の夜はいつもの臨床病理の勉強会。たくさんの症例相談があり、とても勉強になりました。同じ血液検査データを見ているのに、そこからの情報の引き出し方、使い方にこんなに差が出るのか!と、教えに来ていただいている専門医の先生の凄さを改めて痛感、勉強になります!
院内セミナーでは疑問に思ったことをその場で自分で理解できるまで質問できるので、普通のセミナーとは全然違います。当院の診療スタイルの基礎となっている勉強会です。
症例相談のあとは通常の講義、今回は脾臓について。
ちょっとマイナーな臓器ですが、わりと腫瘍ができてしまう事が多い臓器なので、主に腫瘍があるかどうかといった検査がメインとなります。上の写真のように超音波検査で脾臓内にシコリがないかを調べていきます。シコリがあればすぐに分かるのですが、脾臓全体をもらさずチェックするのが大事で、けっこう技術がいる部分だと思います。こちらも日々練習です(^_^)
4月から狂犬病予防接種が始まりました。
市から送られてくるハガキを持って、体調の良い時に病院にお越しください。
市への登録がまだ済んでいない方は必要書類はありませんので、そのままお越しください。
4〜6月中までは当院で市への手続きを代行いたします。