犬のワクチンを変更中です

ワンちゃんの混合ワクチンの種類を今までは5種混合と8種混合を用意していましたが、6種と9種に変更中です。もう8種は完全に9種に移行しました、5種はまだ在庫がありますが、6種も接種できる状況になってます ※接種費用は変更ありません

なんでこんな事をしているかと言いますと、ワクチンによるアレルギーを減らしたいがためなのです・・。あれ、何かおかしいなと思いますよね、種類を増やしているからアレルギー増えるのでは??というのが当然のリアクションだと思います。なので、ちょっとワクチンアレルギーの原因について書かせてもらいます。

そもそもワクチンアレルギーを発症するワンちゃんはアレルギーによる他の症状(皮膚症状など)もある場合が多く、そういう子でアレルギー検査をすると牛肉に対するIgE抗体が陽性(1型アレルギー陽性)になる場合が多いんです。ワクチンと牛肉?不思議ですよね、でも不思議じゃないんです。じつは混合ワクチンの中には牛の成分がたくさん入っていて、最近ではウイルスを増やす時に使う培養液に含まれている牛血清アルブミン(BSA)がワクチンアレルギーの原因として重要視されています。つまり、病気の種類が8種なのか9種なのかというよりもワクチン中のBSAの量の方がアレルギー予防には重要という事です。

今回切り替えている新しいワクチンはBSAの量を少なくというコンセプトで作られているもの(低アレルゲンワクチン)で、このタイプのワクチンがたまたま6種、9種で作られていた、という事です。最近、アレルギーがらみの疾患が増えている気がします、人も子供のアレルギーがすごく増えているようで日々ニュースでやってますよね、小学校の給食管理とかも大変そうです(´・ω・`)

犬のワクチンについて、犬のアレルギー性皮膚炎について、もご興味ありましたら・・。

1月19日(日)は獣医アトピー・アレルギー・免疫学会がありますので多分1日休みをいただいて出席してきます。またホームページでお知らせします。